紫陽花の 彩り冴えて 雨上がり 〜園城寺の紫陽花〜
午後になって、青空も半分見えてきた。空は天辺から晴れて、灰色と白色が入り混ざった雲が、山の稜線にへばり着いている。
午後も遅くなったとはいえ、やっと雲から覗いた日差しは夏だ。ジンワリと暑い。それでも上空の雲に閉塞された湿気を帯びた暑さよりまだマシだ。
帰路、僕は今の時期紫陽花が美しいと聞いたお寺に寄ってみた。園城寺である。
除湿設定した車内に、時折雲に見え隠れする西日が過る。目を細めて見るフロントガラスの向こうは、国道254号だ。佐久から内山峠を経由して富岡まで続くこの道は、秋にはコスモス街道となる。
その街道から数百メートル入った山裾に、そのお寺はある。
以前、NHKで大河ドラマ『風林火山』が放送されたが、佐久は便乗した観光を行わなかった。
それは、武田信玄に攻められ、悲惨な落城をした城があるからだろう。
このお寺がある山の頂にも、そんなお城がある。大井貞清が城主だった内山城だ。
何ヵ月か前、僕はその城跡まで、険しい山道を登ってみた。その険しさは、この城が難攻不落であったことを物語る。そこを攻め、落城させた武田信玄軍の猛威と、籠城した大井貞清軍の抵抗は、容易に戦禍の激しさが想像出来る。
その地を今は、優しい花たちが彩っている。
園城寺の参道の階段から鐘楼まで、紫陽花が今盛りだった。
(紫陽花の 色鮮やかに 雨上がり)
地図はこちら
午後も遅くなったとはいえ、やっと雲から覗いた日差しは夏だ。ジンワリと暑い。それでも上空の雲に閉塞された湿気を帯びた暑さよりまだマシだ。
帰路、僕は今の時期紫陽花が美しいと聞いたお寺に寄ってみた。園城寺である。
除湿設定した車内に、時折雲に見え隠れする西日が過る。目を細めて見るフロントガラスの向こうは、国道254号だ。佐久から内山峠を経由して富岡まで続くこの道は、秋にはコスモス街道となる。
その街道から数百メートル入った山裾に、そのお寺はある。
以前、NHKで大河ドラマ『風林火山』が放送されたが、佐久は便乗した観光を行わなかった。
それは、武田信玄に攻められ、悲惨な落城をした城があるからだろう。
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何ヵ月か前、僕はその城跡まで、険しい山道を登ってみた。その険しさは、この城が難攻不落であったことを物語る。そこを攻め、落城させた武田信玄軍の猛威と、籠城した大井貞清軍の抵抗は、容易に戦禍の激しさが想像出来る。
その地を今は、優しい花たちが彩っている。
園城寺の参道の階段から鐘楼まで、紫陽花が今盛りだった。
(紫陽花の 色鮮やかに 雨上がり)
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駒曳きの木曽や出るらん三日の月 去来
望月の牧から見える浅間山 ~望月の牧~ 歌枕2
まんじゅうが 反則キップに変わった 回り道 ~県道2号~
山裾の 稲穂が垂れて 青い空 ~五郎兵衛用水~
蝉の声 木立の間に リフレイン
街道の コスモス揺れる 秋の風
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