Da Crema / Ricercare 5

小諸市内は夕方からの雷雨で連日停電のようでした。昨日は7時間半も停電してたところもあった模様。夕方からの停電はかなり不便があったのではないかと想像します。小諸市でも僕の住む地域は幸い免れました。市内でも地区によって電気の供給が違うのでしょうか。

さて、今日は、ダ・クレマのリチェルカーレ第5番を弾いてみます。
ダ・クレマは16世紀イタリアでリュート奏者として活躍したそうですが、その記録がほとんど残っていないようで、ほとんど知られていません。しかし曲は数多く残されています。
ダ・クレマの音楽は、後年のリュート音楽発展の基礎となるもので、のちにフーガへと発展していったリチェルカーレという形式の曲が多いです。




Da Crema / Ricercare 5
  

2010年08月26日 Posted by Le musicastre at 19:57Comments(0)音楽

A.le Roy / Passameze

今日は島崎藤村の命日。小諸懐古園では藤村忌が行なわれ、献花などで偉人を偲んだようです。
また近くの大手門公園では『こもろっく』というイベントが行なわれました。これがどんなイベントだったのかは行かなかったので不明…。

さて、今日はイタリアを起源とする舞曲、パッサメッツォを弾いてみます。
パッサメッツォは『一歩半』という意味があるそうで、一定の低音旋律を繰り返しながら曲が展開していくのが特徴です。

パッサは自動車の車名にあるパッソ(足音、ステップ)、バレエの動作にあるパッセ(軸足をもう一方の足のつま先が通り過ぎる)と同じ意味があるのかな、と思います。

曲はフランスの作曲家兼リュート奏者、ル・ロワが作曲したパッサメッツォです。
後半は前半の繰り返しで音符が細かく変化した変奏になっていて、この形はのちの変奏曲という形式に発展していきました。




A.le Roy / Passameze


昨日、『ダル・アクィラ/ダ・クレマ リュート音楽集』というCDを購入しました。NAXOSのシリーズで1000円で買えるCDです。

最近、CDを売っている音楽店が少ないように思います。こういった珍しい曲集は滅多にありません。
以前、佐久のCDショップで、このCDと、カピローラやダルツァなどの曲が収められたCD、コルベッタ、ド・ヴィゼーの曲が収められたCDを発見し、思わず手にした一枚です。

ダル・アクィラは16世紀イタリアで活躍したリュート奏者で、そのリュート曲は革新的であったようです。
ダ・クレマについては、その人物を示す資料がほとんど残っていないようですが、リチェルカーレなどの曲が数多く残されています。
二人の音楽は、のちのリュート音楽の基礎となり、こういった馴染みのない曲がCDで聴けるのは貴重です。  

2010年08月22日 Posted by Le musicastre at 18:24Comments(0)音楽

G.Zamboni Romano / SONATA 6

猛暑、酷暑、激暑と言われた暑い夏も、小諸では朝夕だいぶ涼しくなり、夏から秋へとクロスオーバーしているようです。
暑い夏でしたが、あぁもう終わってしまうのかと、少し名残惜しく感じます。その名残惜しさが寂寥の思いを感じさせるのでしょう。
しかし、まだ残暑は続くようです。
この夏は、熱中症で倒れる人が続出しています。残暑をじゅうぶんな体調管理で乗り切っていきましょう。


さて、今日は18世紀前半にイタリアで活躍した作曲家兼リュート奏者、ザンボーニのリュートソナタを弾いてみます。
このリュートソナタは、「"D'Intavolatura di leuto" / LUCCA 1718」とタイトルの付けられたリュート曲集の中の一曲で、この曲集には12曲のリュートソナタが収められています。
ザンボーニの作品はとてもメロディーが美しく、聴き手も弾き手も飽きさせないものが多いのが特徴で、実際、聴きごごちが良く弾き応えもあります。
特に僕の好みでは、ここで弾いている第6番と第9番で、特にお気に入りは第9番ですが、残念ながら技術不足で弾く事が叶いません。第6番は何とか…という感じなので、全楽章の演奏に挑戦してみました。
曲は、アルマンダ、ジーガ、サラバンダ、ガボッタの4曲の舞曲から成り立っています。



SONATA 6
from "D'Intavolatura di leuto" / LUCCA 1718



というわけで、旧『Taster de Corde』はツイッターのログとした為、新たに『Taster de Corde 2』を始めました。
よろしくお願いします。  

2010年08月21日 Posted by Le musicastre at 00:49Comments(0)音楽

涙のパバーヌ

『ナガブロ』にtwitter鍛錬機能が追加されたので、ナガブロの環境設定からtwitter IDを登録してみました。
なるほど、プロフィール欄にtwitterへのリンクボタンと、記事の右下につぶやきボタンが表示されています。

ナガブロのブロガーさんたちもtweetしている人は多いようで、僕の知っているところでは70~80人ほど。約10人の方々と相互フォローして頂いています。


話は180度変わって…。
ルネサンスリュートのピッチを442Hzから415Hzにしました。約半音下げたわけですが、ルネサンス時代では415Hzが標準だったようです。
しかし厳密な意味ではそうとも言えず、弦が切れるギリギリのところが、その楽器の標準ピッチだと聞いた事があります。
実際、ソロで弾く分にはピッチはどうでもよく、標準ピッチが必要なのは、合わせ物をする時でしょう。


というわけで、連休真っ只中のある日、山梨で行なわれた『古楽コンクール<山梨>』に行って来ました。
その件に関しては、なるべく早くブログに書きたいと思います。

曲は、コンクールのサブイベントで審査員のお一人としていらしていた佐藤豊彦氏が弾いていた『涙のパバーヌ』を僕のショボイ演奏で。


<J.ダウランド/涙のパバーヌ>  


2010年05月06日 Posted by Le musicastre at 22:56Comments(0)音楽

Robin (動画)

再び動画をUPしたので…。

曲は、ルネサンス時代に流行したバラッド、作曲者不詳の「ロビン」です。
ロビンはひばりという意味もありますが、ここではロビンフットのことです。
原題は「ロビンはあの森へ帰っていった」といいます。


Anon / Robin


おまけにツイッター小説を。140文字におさまりました。

自殺なう


最近同じツイートがTLを埋める。それだけ病んでいる世の中だからだろうか。
ほらまただ。また誰かが。

しばらくTLを追ってみよう。
「屋上なう」
「飛び降りたなう」
「落下なう」

僕は自殺者が一番言いたくても言えなかった言葉を代わりに言ってあげた。
「死んだなう」  

2010年04月25日 Posted by Le musicastre at 21:37Comments(0)音楽

動画の貼り付け

『Stickam』と言うサイトはライブ放送が出来るので、とりあえず登録してテストしてみた。

曲は、『ダ・ミラノ/ファンタジア第33番』



マイクの性能とかで違うとは思うけどほぼ生音、多少臨場感はある?  


2010年04月18日 Posted by Le musicastre at 19:05Comments(0)音楽

無伴奏ヴァイオリンの為のソナタト短調BWV1001より

小諸城址懐古園の桜も赤く蕾が膨らみ、いよいよ満開の時も迫ってきたようだ。
今月(4月)10日からは「桜まつり」が開かれる。

さて、最近はまっているのが、無料で楽しめるインターネットラジオ「OTTAVA(オッターヴァ)」だ。クラシック楽曲をサビ部分、楽章単位で放送していて、ライブストリーミング以外にオンデマンド、ポッドキャスト番組の配信もおこなっている。

それぞれの時間帯のシュチュエーションに合ったいくつかの番組があって、それらの番組は、番組終了30分後ならいつでも再放送やポッドキャストで聴くことが出来る。
再放送は、いつでも自分の時間に合わせて楽しめる。そこはインターネット放送の良いところだ。

放送はこちらから→「OTTAVA


というわけで、朝コーヒーメーカーでコーヒーを淹れてた時だ。
このコーヒーメーカーのコードの接触が悪くなってきていて、グルグル回しながら電源が点く位置を探していたら突然コードから火が吹いた。
お蔭で指先に火傷をおってしまったわけだが、こういったコードは無造作にただ丸めておくだけって場合が多く、一番傷みやすいものだ。気を付けなければいけない。

火傷はほんの小さな範囲で、恐らく大した事がないだろうが、リュートを弾くのにちょうど弦が当たる部分で、痛い。しばらく練習はお休みである。
リュートを弾くことは癒し的なものがあるので、それがなくなるのは「ちょっとなぁ…」ってところである。


では、J.S.Bach / 無伴奏ヴァイオリンの為のソナタト短調BWV1001より、

アダージョとフーガ

途中までを(上をクリックすると曲に飛びます)。



原曲はヴァイオリンの為の曲ですがリュートで弾いています。フーガは途中までですが、ヴァイオリンとは主題の出方が異なっています。これはリュートの為の「フーガBWV1000」を参考にしています。

BWV1001のフーガとBWV1000のフーガは主題が全く同じで、楽曲の構成もほぼ同じです。
バッハはこのテーマが好きだったのかどうかは知りませんが、同じ主題をオルガンの為のフーガにも使っています。

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2010年04月09日 Posted by Le musicastre at 02:17Comments(0)音楽

J.Dowland / #6 A Fancy

昨日からバンクーバーオリンピックが始まった。

今日は上村愛子選手が出場する女子モーグルを観た。結果4位でメダルの悲願は叶えられなかったけど、上位の選手の転倒がなければW杯の順位通りで結果で、順当だったのかなと思う。

それにしても…、メディアはメダル、メダルと煽り過ぎ。
スキージャンプNHでも予選4位、6位でいかにもメダルを期待できそうな報道をしていたけど、上位10人の選手が予選を免除されてるから、実際には14位、16位なわけで、事実決勝でもほぼ同じ結果に終わった。
ショート・トラックにしても誰も決勝に進めなかったのは、やはり実力通りだったのだと思う。

メダルを願うのは選手自身であって、メディアではない。何でもメダルに結びつけた報道は勘弁してもらいたいものだ。
だから実況も淡々とした放送のほうがいいけれど、最近のNHKでさえそうじゃなくなっている気がする。
まぁ、テレビを観て声援を送るには、煽りに乗せられたほうが楽しく観れるし、印象に残るのも事実。感動という個人特有のものさえ、メディアに作らされているのかもしれない。


というわけで、リュートの演奏を録音してみたのでUPしておきます。
ほぼ練習なしで弾いているので(たとえ練習していたとしても)こんな程度の演奏ですが、日々リュートを爪弾いている中の一コマを切り取ったという感じで、力が抜けた演奏かなと思います。

曲は、ダウランドのファンシーです。ファンシーはファンタジアと同じで、ダウランドは7曲を残しています。
この曲はポールトン女史が整理したダウランドのリュート曲のリストで6番目になっています。


(この曲のタブラチュア)


(Tou Tube動画)


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2010年02月14日 Posted by Le musicastre at 21:10Comments(0)音楽

G.L.Fuhrmann / Gagliarde

仕事から帰宅して、ちょこっとリュートを爪弾きました。G.L.Fuhrmannの『Gagliarde』です。
Gagliardeは三拍子の軽快な舞曲で、二拍子のゆっくりとした舞曲Pavanとセットになっていたようです。Pavan-Gagliardeという形式が、後の組曲や変奏曲に発展していきました。


"Testudo Gallo-Germanica Nurnberg 1615"
Musikbibliothek Leipzig

弾いてみると、どこかで聴いたような気が…。
この曲は、1615年に出版された「Testudo Gallo-Germanica」の中のものですが、イギリスの高名な作曲家、ダウランドの、「エセックス伯のガリアルド」とまったく同じです。
こういった事は、ルネサンス音楽に多く、異なったタブラチュア本で同じ曲が他の作曲者であったり、異なったタイトルがついていたりもします。
ダウランドの「エセックス伯のガリアルド」もまた、1597年に出版された、ダウランド自身の最初の歌曲集(第1巻)に含まれる「Can she excuse my wrong」をダウランド自身がリュート独奏用に編曲したものです。このように原曲と編曲でタイトルが一変してしまうことは、この時代の曲にはかなり多いです。
曲の最後の部分に、当時流行していたバラッド、「Shell I go walk in the woods so wild?」の旋律が現われます。
なお、このガリアルドには変奏部分がありますが、ちょこっと弾いてみるレベルでは弾けそうもないので省いています。

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2010年02月11日 Posted by Le musicastre at 00:43Comments(0)音楽

F.Cutting / Grennsleeves

小諸では夕方からまとまった雪。数センチほど積もりました。
twitterを始めてから、本当にブログの更新が疎かになっていましたが、久しぶりの更新です。

twitterとは何か振り返ってみると、これはブログとチャットを足して2で割ったようなものです。自分専用のホームを持って、「いまどうしてる?」かを140文字以内のつぶやきを投稿すると、自分のホームのタイムラインに流れます。このタイムラインは、自分をフォローしてくれた人のホームにも流れます。
フォロー(follow)というのは、SNSでいう友達みたいなものですが、ゆるい繋がりになっています。SNSの友達は一度登録してしまうと、なかなか切ることが出来ませんが、twitterの場合、興味がなくなれば簡単に切ることも出来ます。これをremoveといいます。でも一度切ってしまった人を再びfollowすることも可能です。それにfollow、removeするのに相手の承諾はいりません。
最近になって、各メディアにも取り上げられたことにより急速に広がり、鳩山首相や政治家までもがやっています。

また、twitterを便利に使えるツールも公開されていて、僕もtwitterのつぶやきの一日分をまとめてブログに自動投稿しているサービスを使っているので、自分のブログも何とか自動更新だけはされています。
でも、『千曲川素描』というタイトルに沿った記事を投稿出来ていないのが何とも…です。


さて、久しぶりに曲をアップしました。今日録音してみたばかりのものです。
ルネサンス時代イギリスの作曲家、フランシス・カッティングのグリーンスリーヴスです。


(リュート用タブラチュア)


(YOU TUBE動画)

この曲は、エリザベス朝の頃、イングランドとスコットランドの国境付近の地域で生まれたといわれ、16世紀半ばまで口頭伝承で受け継がれ、17世紀にはイングランドの誰もが知っている曲となっていたようです。リュート用の楽譜も、17世紀初頭にはロンドンで出版されました。

というわけで、明日は早起きしての仕事。この雪の影響がなければいいのですが…。

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2010年02月01日 Posted by Le musicastre at 23:29Comments(0)音楽