戸隠神社 その3 ~奥社~
ある場所に行きたいと思い、その場所を書いた個人のブログを検索する事がある。
検索すると、たくさんのブログがヒットする。それもガイドブック以上に参考になる。
神社の創建が千何百何十年だとか祭神が何とかの命だとかはガイドブックに任せて、個人のブログは何と言っても『旬』なのである。
そして、そこを訪れた筆者がどう思いどう感じたかを知り、それが自分が訪れた時、ブログの筆者とどこが共感するか、どこをどう違った感想を持つのか、そのギャップを知るのが楽しみなのである。
僕のブログは、自分の訪れた有名無名の場所を書いているけど、なるべくガイドブック的なものにはしないように心掛けている。一応ブログという形で公にしているけれど、たくさんの読者を作りたいわけでもなく、ガイドにしたいわけでもなく、個人の心象を文章という形にする、私的な試みなのだ。だから、前述のような役には立たないかも知れない。
さて、『戸隠神社 その2 中社』の続きだ。
中社から奧社までの車道はそれほど混んではいなかった。ただ途中、鏡池の駐車場に入る車と、奧社の駐車場に入る車でで渋滞しただけだ。
奧社では、僕と同じく奧社を目的地とする車がひっきりなしに駐車場に入って行き、(停めるにはしばらく待たないとかな)と思ったが、出ていく車も多く、すんなりと停める事が出来た。
時間はお昼に近いがそれは後回しにし、先に参拝を済ます事にする。それでもおやきを買って腹ごしらえをする。
鳥居から先の参道は結界で仕切られた神聖なる領域だ。鳥居を潜る前におやきを飲み込む。
これから行く参拝者、戻ってくる参拝者の列が流れる、まっすぐな参道をゆっくりと歩く。
遠くに何か門は見えてきた。
随神門だ。ここがほぼ中間地点らしい。
随神門から奧社まで900メートル。ここからしばらく威厳のある杉並木が続く。何か知れない気、神の気とでもいうようなものを感じて畏敬の念が湧き出てくる。
杉並木を過ぎると、奧社まで480メートルの看板が。それまでその三倍の距離を歩いてきた参拝者は、あと500メートル弱じゃないかと安心するが、これからがキツイのだ。
しかし僕にとっては、内山城跡の険しい山道や、砥石城跡の長い坂道を登った経験があるから、それほどでもなかった。
ちなみに内山城跡は佐久にあり、武田信玄によって落とされた城だ。
砥石城跡は上田市にあり、人気No.1武将真田信繁の家系の城だ。
砥石城は、元は村上義清の城で武田信玄がこれを攻めたがなかなか落ちず、かの砥石崩れの大敗をする。
それを真田信繁の祖父である真田幸隆が調略によって落とし、真田の城となった。
そう言えば、そろそろ砥石米山祭が開かれる。
このお祭りは…、いや、話が大きく脱線してしまったので、これについては機会を改めて書こうと思う。
奥社まであと少し。戻ってくる参拝者が、
「あともう少しですよ」とすれ違う人に声を掛けた。その「もう少し」が、坂は急な登りになり大変なのだ。
登りきると参拝者がたくさんいて、左手の社務所のようなところではお守りを求める人たちが並んでいた。
奥社と九頭龍社で参拝を済ます。
一人の女性の、二礼二拝一礼する姿が美しかった。
何を祈っているのか、少し気になった。
(了)
地図はこちら
ここ数回の記事に、ザンボーニの曲を僕のショボい演奏で紹介してきたけど、やはりプロの演奏が聴けた方がいいに決まってる。
そこで参考に、二枚のCDを紹介したい。
まず、エディン・カラマゾフのマジック・リュートだ(右のリンク)。
今年の初め、元ポリスのボーカル、スティングと共に来日した。
ロックのスティングが、古楽のリュートとどんな関係がと思うが、最近スティングはルネサンスのダウランドの歌曲を、自らリュートを弾き歌う活動をしている。
歌唱の方法にしても、正統なものではないが、流れよ涙を聴いた時は衝撃を受けた。
その時代の様式も大事だけど、真は心だと思った。
衝撃と言えば、カラマゾフもそうだ。
YOU TUBEで彼の演奏を観て初めて知ったのだけど、そこであのバッハの名曲、『トッカータとフーガニ短調』をリュートで弾いていたから驚きだ。
上のCDにも収められているので、一聴の価値がある。
ザンボーニの作品は、ソナタ第9番が収められている。
もう一枚は、日本人の女性リュート奏者のCDだ。
ザンボーニの作品ばかりが収められた珍しいものだ。
ザンボーニの作品をまとめて聴ける機会はないので、非常に貴重だ。
野入志津子(Lt)〈ザンボーニ:リュート・ソナタ集〉RGCD1010/3,045円
(このCDについてはアマゾンにも楽天にもなかったのでリンクはないです。ギターショップには紹介と画像がありましたが、勝手にはリンクできないので、画像はありません)
検索すると、たくさんのブログがヒットする。それもガイドブック以上に参考になる。
神社の創建が千何百何十年だとか祭神が何とかの命だとかはガイドブックに任せて、個人のブログは何と言っても『旬』なのである。
そして、そこを訪れた筆者がどう思いどう感じたかを知り、それが自分が訪れた時、ブログの筆者とどこが共感するか、どこをどう違った感想を持つのか、そのギャップを知るのが楽しみなのである。
僕のブログは、自分の訪れた有名無名の場所を書いているけど、なるべくガイドブック的なものにはしないように心掛けている。一応ブログという形で公にしているけれど、たくさんの読者を作りたいわけでもなく、ガイドにしたいわけでもなく、個人の心象を文章という形にする、私的な試みなのだ。だから、前述のような役には立たないかも知れない。
さて、『戸隠神社 その2 中社』の続きだ。
中社から奧社までの車道はそれほど混んではいなかった。ただ途中、鏡池の駐車場に入る車と、奧社の駐車場に入る車でで渋滞しただけだ。
奧社では、僕と同じく奧社を目的地とする車がひっきりなしに駐車場に入って行き、(停めるにはしばらく待たないとかな)と思ったが、出ていく車も多く、すんなりと停める事が出来た。
時間はお昼に近いがそれは後回しにし、先に参拝を済ます事にする。それでもおやきを買って腹ごしらえをする。
鳥居から先の参道は結界で仕切られた神聖なる領域だ。鳥居を潜る前におやきを飲み込む。
これから行く参拝者、戻ってくる参拝者の列が流れる、まっすぐな参道をゆっくりと歩く。
遠くに何か門は見えてきた。
随神門だ。ここがほぼ中間地点らしい。
随神門から奧社まで900メートル。ここからしばらく威厳のある杉並木が続く。何か知れない気、神の気とでもいうようなものを感じて畏敬の念が湧き出てくる。
杉並木を過ぎると、奧社まで480メートルの看板が。それまでその三倍の距離を歩いてきた参拝者は、あと500メートル弱じゃないかと安心するが、これからがキツイのだ。
しかし僕にとっては、内山城跡の険しい山道や、砥石城跡の長い坂道を登った経験があるから、それほどでもなかった。
ちなみに内山城跡は佐久にあり、武田信玄によって落とされた城だ。
砥石城跡は上田市にあり、人気No.1武将真田信繁の家系の城だ。
砥石城は、元は村上義清の城で武田信玄がこれを攻めたがなかなか落ちず、かの砥石崩れの大敗をする。
それを真田信繁の祖父である真田幸隆が調略によって落とし、真田の城となった。
そう言えば、そろそろ砥石米山祭が開かれる。
このお祭りは…、いや、話が大きく脱線してしまったので、これについては機会を改めて書こうと思う。
奥社まであと少し。戻ってくる参拝者が、
「あともう少しですよ」とすれ違う人に声を掛けた。その「もう少し」が、坂は急な登りになり大変なのだ。
登りきると参拝者がたくさんいて、左手の社務所のようなところではお守りを求める人たちが並んでいた。
奥社と九頭龍社で参拝を済ます。
一人の女性の、二礼二拝一礼する姿が美しかった。
何を祈っているのか、少し気になった。
(了)
地図はこちら
ここ数回の記事に、ザンボーニの曲を僕のショボい演奏で紹介してきたけど、やはりプロの演奏が聴けた方がいいに決まってる。
そこで参考に、二枚のCDを紹介したい。
まず、エディン・カラマゾフのマジック・リュートだ(右のリンク)。
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ロックのスティングが、古楽のリュートとどんな関係がと思うが、最近スティングはルネサンスのダウランドの歌曲を、自らリュートを弾き歌う活動をしている。
歌唱の方法にしても、正統なものではないが、流れよ涙を聴いた時は衝撃を受けた。
その時代の様式も大事だけど、真は心だと思った。
衝撃と言えば、カラマゾフもそうだ。
YOU TUBEで彼の演奏を観て初めて知ったのだけど、そこであのバッハの名曲、『トッカータとフーガニ短調』をリュートで弾いていたから驚きだ。
上のCDにも収められているので、一聴の価値がある。
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ザンボーニの作品をまとめて聴ける機会はないので、非常に貴重だ。
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(このCDについてはアマゾンにも楽天にもなかったのでリンクはないです。ギターショップには紹介と画像がありましたが、勝手にはリンクできないので、画像はありません)
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