初恵比寿 景気回復 願う衆 〜与良蛭子神社〜

与良の通りを走らせていると、赤い幟が立っていた。
中山道を、追分から分かれた北国街道を行き、小諸に入ると一番最初に出会う与良町は、「依羅」と言ったらしい。

『小諸砂石抄』には「弘治、永録年中までに右与良に有りしと也。芦田氏代に松井より引る。高千七百三十五石一斗二升七合、人数千五人。町長三町四十四間なり。」と、また『小諸温古』には、「依羅とも、弘治永録年中今の古宿与良平より移り町と成る、この地は下松井と言荒町分の地なり町長さ三町四十三間。」とある。

今の南城公園がある辺りが与良平と言って、ここから人々が移り住んで、与良の町が形成されたのだろう。
こういう町名の付け方はよくある。上田市に海野町があるが、ここも東御市の海野宿が移って造られた町だと聞く。
南城は昔、与良城があった。そう言われれば、堀や郭の跡のような地形をしている。

(初恵比寿か)僕は虚子記念館の駐車場に車を止めると、与良蛭子神社に向かった。初恵比寿大祭縁日が十九日と二十日に行われているのだ。
ちなみにえびす講は一般に十一月二十日に行い、この日のえびす講は内々に行うものらしい。

僕は人混みは好きではないが、こういったお祭りがあると、足を運びたくなる性分だ。

初恵比寿 景気回復 願う衆 〜与良蛭子神社〜

短い参道には野菜を売る露店や、農機具が展示してある。
参道の所々ドラム缶に火が焚かれていて、寒空の下で冷えた身体を暖めてくれる。神社の前では甘酒が振る舞われていて、ご馳走になった。ホンノリとした甘味が、今度は心を暖める。

恵比寿祭は、商家が恵比寿を祭り、商売の繁盛を祈願するもので、商売とはあまり関係ない僕だけど、お参りをした。まぁ僕も会社員とは言え、この仕事も商売と言えるだろう。

小銭の中から五円玉を投げ手を合わせていると、神主さん(の格好をした女性)がオンベを頭の上で振ってくれた。

こういった縁日は、その言葉の通り神仏と縁のある日の事で、この日にお参りををすると、普段以上にご利益があるらしい。
はたして五円のご利益がどれほどのものかはわからないが、ついでに福枡を買った。御札となぜか紅白の落雁がついてくる。
福枡の口には金色の紙で封がされていて、振ると音がする。何か入っているようだ。

初恵比寿 景気回復 願う衆 〜与良蛭子神社〜

福枡は、沢山の福をすくうには足りない一番安いちっちゃなやつにしたが、とりあえずじゅうぶんだ。たくさんの福を、ギュウギュウ詰め込んでやろう。

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2009年01月20日 Posted byLe musicastre at 21:47 │Comments(0)小諸(新・小諸雑記BLOG)

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